まくらの硬さや高さが合っていないと首コリや肩コリ、頭痛の原因になりかねません。
最近では「固くて高い枕が脳卒中につながりやすい」という研究結果「殿様枕症候群」が報告されています。硬くて高い枕を使い続けると首が前に折れ曲がり、首の後ろにある血管(椎骨動脈)を傷つけてそれが脳卒中の原因となるという内容です。
まくらが低くても身体によくないのですが高くてかたい枕をされている方は習慣を変えて「自分の身体に合った固さ、高さのまくら」をお選びになってください。おすすめは身体を測って作ってもらえるオーダーメイドまくらです。
西川のオーダーメイドまくらなら長期間のメンテナンスがついているのでたとえ体形が変わっても最適な高さに調整してもらえます。
では、身体に合わない「高すぎるまくら」と「低すぎるまくら」をみていきましょう
低い場合(まくらをしないで寝られる場合も含む)は丸い頭が安定しないので、首に負担が掛かり続けます。頭の重さは概ね体重の8%(60㎏の体重なら5㎏弱)大きめのスイカかボーリングのボールぐらいの重さになります。頭はおふとんに沈み込み、首はずっと折れ曲がったままになります。
まくらが高い場合は低い場合とは逆の曲がり方になりますが、首に負担が掛かり続けるのは同じです。殿様枕症候群と呼ばれる脳卒中の原因は「固くて高い枕」によるものだと報告されていますので、高い枕はすぐにでもやめていただければと思います。
図は極端に描いていますが、要するに「首に負担がかかる」ので朝起きたときに不快に感じます。まくらが支えるべき、首や頭のカーブは一人ひとり違います。市販の既製品でぴったりと合うのは実は奇跡で、大抵はだいたい合ってるレベルでしかありません。
次の図が理想的な寝姿勢とまくらの図です。
頭から肩まで、首のカーブに沿って枕がサポートしています。仰向け寝でも横向き寝でもなるべく理想の寝姿勢になるようなまくらがベストです。
人によっては身体に合っていない「まくら」でも、なんともない方もいらっしゃいます。しかし、朝起きても首や肩のコリが取れてない方はちょっと高いですが一度、寝具店で「オーダーメイドまくら」を試してみられては如何でしょうか。まくらを探し求めて幾つも買い替える手間は確実になくなると思います。
実は、まくらは敷き寝具が「固い・柔らかい」でも差が出てしまいます。
敷きふとんが柔らかいと身体が沈み込み、まくらは高く感じます。逆に固いとまくらは低く感じますので、寝具店でちょうどいい高さにまくらを合わせてもらっても家に帰ると「合わない」という事も起こりがちです。
オーダー枕の場合は調整もできますし、敷き寝具の相談にも乗っていただけると思うので「合わない」と思ったら諦めずにお店に相談されるのが一番です。